糖尿病用キャットフード

猫に最適な糖尿病用キャットフードを選ぶには、まず糖尿病について理解する必要があります。
よって、まずは糖尿病の概要についてお教えします。

糖尿病とは

糖尿病は、インスリンの作用不足による代謝異常と定義され、一般的に加齢、肥満、環境などの影響を受けて発症します。
糖尿病には一型と二型があり、前者は膵臓のランゲルハンス島β細胞が何らかの原因で破壊されることによってインスリンの量が不足して起こりますが、後者はインスリンの分泌量は正常ですがインスリンへの感受性が鈍くなる「インスリン抵抗性」が原因で起こります。

猫の糖尿病

猫の場合は、ほとんどが二型糖尿病と考えられており、肥満や高齢が主な発症の原因とされています。
さらに猫の場合は興奮したり、何らかのストレスがかかったりすると血糖値が急速に上がってしまうという性質があります。
また、上昇した血糖値を下げる能力も弱いことが知られており、特に肥満している猫の場合でその傾向が強いといわれています。
以上のことから猫に肥満やストレスなどの血糖値を上昇させるような原因が関わると、糖尿病の発症リスクが高くなると考えられています。
糖尿病の概要についてご理解いただけたでしょうか?では、糖尿病(猫に多い二型糖尿病)用のキャットフードについてお教えしたいと思います。

食事量

糖尿病を発症した動物の場合、併発疾患として筋肉量減少や白内障による視力の低下などが起こるため、運動範囲が狭くなり、結果として運動エネルギーが減少してしまいます。
よって計算上では必要だと考えられるエネルギー量では多すぎるということがあります。
また、反対に膵外分泌機能の低下が併発している場合は計算したエネルギー量より多く給与しないと体重が維持できないこともあるため、与えるフードの量を決めてしまうのではなく、体重の変化や病状を見て適宜フード量を変更する必要があります。

給与回数

血糖値の急激な上昇や必要以上の低下を防ぐために、一日に必要なフードの量をできるだけ数回に分けて給与する必要があります。
オーナーの睡眠や生活の維持のために通常は八時間間隔で三回、あるいは六時間間隔で四回に分けて与えることになります。

食物繊維

食後の急激な血糖値上昇を起こしにくくするために、食物繊維(とくに不溶性繊維)が添加されたフードを用いる必要があります。
しかし、食物繊維を過剰に添加すると味が変わりすぎてしまったり、食物繊維に水分が吸収されすぎて便秘となったり、フードの量が増えすぎて必要な量を食べきれなかったりするため、添加する食物繊維量は10%前後が推奨されています。
ご理解いただけたでしょうか?少しでも猫ちゃんの状態がおかしいときには早めに動物病院に行ってあげてくださいね!!