心臓病用キャットフード

猫に最適な心臓病用キャットフードを選ぶには、まず心臓病について理解する必要があります。
よって、まずは心臓病の概要についてお教えします。

心臓とは

猫の心臓は胸のほぼ中央部に位置しています。
その役割は、全身のあらゆる臓器に血液を送り出すことです。
また、心臓内には四つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)があり、血液の逆流を防ぐために四種類の弁(三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁)が存在しています。

心臓病の特徴

心臓病は、中年期以降の猫において最も多発する疾患の一つに挙げられ、猫では肥大型心筋症が代表的な心臓病といわれています。
慢性心臓病を発症すると主に体重減少などの症状が起こる、いわゆる心臓悪液質という状態が見られるようになります。

猫の肥大型心筋症

猫で最も多発している心臓病であり、種類に関わらず発症します。
また中年期が多いですが、それ以外の若い年齢でも発症します。
胸水、腹水などの症状に加え、心臓内に貯留した血液が固まることによって血栓ができ、これが動脈の血管を塞いでしまう、動脈血栓塞栓症という病態を引き起こすこともあります。
血栓は後ろ足の動脈の血管をふさぐことが多く、この場合には突然生じる両方の後ろ足の麻痺や触ると冷たくなっているなどの症状が見られます。
放置すると閉塞部から遠くにある後ろ足の一部が腐ってしまい最終的には取れてしまうので、何かおかしいと感じたらすぐに受診が必要です。
心臓病の概要についてご理解いただけたでしょうか?では、心臓病用のキャットフードについてお教えしたいと思います。

ナトリウム摂取量の制限

慢性心臓病では、全身のむくみ、胸水、肺水、腹水などのうっ血症状が顕著に見られます。
よってうっ血した水分を排泄するために利尿剤の投与が必要となり、かつ低ナトリウム食が推奨されます。
生体内のナトリウム量を減らすことによって、血圧および循環血液量などが低下するからです。
心臓病のフードにおけるナトリウム含有量は犬では0.08~0.25%に制限する必要があるといわれていますが、猫の制限レベルについてはほとんど検討されておらず、詳細は不明です。
ご理解いただけたでしょうか?少しでも猫ちゃんの状態がおかしいときには早めに動物病院に行ってあげてくださいね!!